単行本『おぼっちゃまくん』の第一話コンテ、終わったと
思ったが、スタッフに見せたら、二名が「風刺」を政治的主張と
勘ちがいして怯むと言う。
こんなので怯んでいたら、「東大一直線」なんか、毎週ラストで、
勉強できない馬鹿は貧困に落ちろとか、シリアスなセリフで
締めていたんだから、わしの読者にはなれなかっただろう。
格差社会の中で、『おぼっちゃまくん』を描けば、どうしたって、
本来この作品が持っている構図が浮かび上がってくる。
ギャグ漫画の「風刺」に怯むなんて言ってたら、忌野清志郎が
「脱原発」歌ったら怯むと言ってるのと同じだ。
毒のない潔癖なギャグ漫画なんか描けない。
だが、しかし、そういう反応を示す読者がいることも事実で、
しかもスタッフ内に2名もいる。
それならば対策を考えなければならない。
もう一度、描きなおしをしよう。
ただし、風刺の部分はそのまま残す。
風刺を削らずに、毒を保ったまま、読後感を変える方法を思い
ついたのでやってみよう。
今日は髪がぼうぼうに伸びたので、美容院に行きたかったのだが、
時間が取れなくなった。
明日の「ゴー宣道場」は髪ぼうぼうのまま出る。